種子政士氏(タネフルート)の製品 No.16038 2024 Type 400 【修理OH済】

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商品情報

 昨年末に戴いた楽器ですが、同時期に他の楽器の修理費の嵩んだゝめに、関心のある方に還元致します。
 日本で初めてフルートを製作した村松孝一氏(ムラマツフルートの創始者)の最初の弟子が、種子政士氏でした。 その種子氏が独立して立ち上げた工房が、タネフルート研究所でした。 さらに、桜井幸一郎氏(サクライフルートの創始者)は、広島大学を中退して、この工房に入りフルート製作の修行を始められたそうです。 この楽器は、若き日の桜井幸一郎氏が携わられた可能性もあります。 (確認はとれていませんが、反射板に製作者を表したのではなかろうかと思われる刻印があり、「た」と読めるので、種子氏自身の作品かもしれません。) おそらく、1955(昭和30)~60(35)年頃の作品かと思われます。
 年代は、そう古くはないものゝ、まだ台座もなく、村松氏が戦前に独学で作り始めた頃の形を受け継ぎ、日本人が、見よう見まねで作った頃の名残を窺わせます。  タンポは皮も剥げてなくなり、ボロボロでしたが、フェルトではなく、種子氏の考案された独自の素材を使っていたそうです。柔らかく、カヴァードではくい込みすぎて、当時は調整が難しかったとか。 リペア後、廃棄せずに、資料としてオリジナルのタンポは返送してもらっています。
 音は、19世紀の欧州を思わせます。現在の新しい楽器では出せない美質です。 但し、歌口のポイントはタイトです。歌口向かいがやゝ低くなされている感のあり、自ずと内吹きになろうかと思います。  材質は、明らかに現在の洋銀とは違い、譬えるとMaillechortに近い響きに思われます。銀製の巻管の音にもよく似ています。 おそらく、ニッケル・メッキを施されています(銀メッキではないと思われます)。目立つ剥げはありません。
 横澤管楽器工房さんで、ひと月に及ぶ修理及びオーバーホールをして戴き、ほゞ完全に蘇りました。
 重量は395gです。  タンポは現在のものに交換してあります。軟物も全て交換し、フェルトはオリジナルに忠実に赤色に合わせてくれてあります。 楽器全体の磨きは、当方で施しました。
 ケースは、当方で補修しました。金具類も可能な限り磨きをかけてあります。
 楽器の購入価格、12188円、修理経費、47520円、計59708円の実費を要しています。 然るべき修理のための経費を要しており、やはり相応の価格設定をすべきと考え、ご理解を戴ければと存じます。 (一時期、若干の値下げをしましたが、戻していきます。)
 フルートの歴史資料として価値のあるものです。 ヴィンテージに慣れた方なら、奏法のコツは把握できると思います。
 継承して下さる方、どうぞよろしくお願い致します。

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