ルイス・コンフォート・ティファニー　の　ステンドグラス ポンド・リリー（睡蓮）　です。 グラスマスターズ社によるレプリカ（複製）です。 ガラス製、　フレームは金属製です。 フラットなガラスに、　透過性エナメルペインティングで彩色され、　表面に起伏があります。 焼成処理を経ているので、　年月がたっても　色褪せすることはありません。ハンドメイド品です。 水面に浮かぶ大きな緑～青系の大きな葉と、　薄いピンクの花がとてもきれいな作品です。オリジナルはCockatoo ad Parakeet Widow（オウムとインコのウィンドウ）　1912年頃の制作、タテ長の大きなウィンドウの　最下部にあたります。そのウィンドウはグラスマスターズ社のステンドグラスの中でも　とても人気のピーコックの絵柄のオリジナル・Peacock Widow（孔雀のウィンドウ）との一対で、キャプテン・ジョセフ・デラマー（Joseph Raphael De Lamar 1843-1918、　実業家・投資家）の　ニューヨークのマンハッタン、　マディソン街と37丁目の邸宅の為に依頼されたものです。家庭用（邸宅用）に制作されたティファニーのステンドグラスにおいては、　その頂点を代表するものと　評価されているそうです。ご参考に、　その対のステンドグラスの写真も　のせておきます。出典は　1991年 東京都庭園美術館（旧朝香宮邸）での展覧会カタログです。サイズは、　タテ： １６ｃｍ、　ヨコ： １６ｃｍ、　厚さ： ０．５ｃｍ　です。 グラスマスターズ社（グラスマスターズ・オブ・ザ・ステンドグラス・ギルド）は、アメリカのバージニア州リッチモンドを拠点に、ニューヨークの　メトロポリタン美術館の他、多くの美術館・博物館から　収蔵品のレプリカの委託ライセンス生産を受注し、MMAのミュージアム・ショップなどでも　同社の品が販売されていました。2005年に閉鎖、　アメリカでのステンドグラス制作技術を継承してきたこの会社は、　現在はありません。 光に透かすと、　とてもきれいな色合いを見せるステンドグラスです。精緻な作りと　存在感・質感があります。