同時に同タイプ出品ございます。どうぞご覧ください。 ●製作年：1850-60年頃 ●サイズ カップ ・口径：9,5cm ・高さ：6,5cm ソーサー ・直径：14,4cm ・高さ：4cm 描画を見ると、まさにマルコリーニの花というべきものです。しかし製作はボタン剣期、類例より19世紀の中頃と推測します。このあとブラウンスドルフが登場し、花絵に関しても黄金期を迎えることになります。 印象派寄りのあのブーケを欲している方、それこそマイセン、という方もいるかとも思います。が、マルコリーニの花はマイセンにおいて最初に様式と化した完成系と言えます。一時代を築き、かつ洗練されて昇華されたその後のボタン剣時代の「マルコリーニの花」。花弁の脈まで一枚一枚も丁寧に描かれ、愛らしくも銅版画のような繊細な筆致を彷彿とさせます。これこそ、最終的に巡りついたこのシリーズのゴールです。 特筆すべきは描画もさることながらこのサイズ。一般的なサイズよりも一回り程大きく、ずっしり感があります。数はあまりなく、現状アンティーク市場でもそんなに見ない類なのでコレクションにも最適ですが、たっぷり入りますので普段使いとして楽しむのもありかと思います。 経年を感じさせない良いコンディションで大変美しいです。当時の白磁品質は、現代程成熟しておらず、数か所黒点、茶点が見受けられますが、ご理解いただきたい仕様です。 貴重な逸品をこの機会に是非ご検討ください。