カートン光学製の双眼実体顕微鏡です。対物レンズは１Xと３Xの切替式、接眼レンズは10Xで、総合倍率は10Xと30X。接眼レンズの視野率は鏡胴には記載がありませんが、対物１Xの視野に硬貨の全体が入るので23くらいだと思います。透過式と落射式の照明装置（AC100V）を内蔵し、スイッチで透過のみ・落射のみ・透過落射同時の切り替えができます。実際に覗いてみて見え方に特に問題は感じられませんが、接眼レンズを外し、対物側から強い光を通すとプリズム内部に薄い曇りが見えます。また接眼レンズ前玉に拭き傷、コーティングの痛みがあります。通常の使用には差し支えないと思いますが、条件によっては（新品時に比べると）多少のコントラスト低下はあると思います。その他に対物１Xでの観察の際、左右の視野ともに内側隅にやや白けた部分ができることがあります。これは3X対物の鏡胴が１X対物の開口に干渉しているためで、劣化ではなく設計上の問題ですが、ご留意ください。画像９・１０はそれぞれ10Xと30Xで見た硬貨をコンデジで撮影したものです。左右の光軸はよく合っていて、ピント合わせ・眼幅調整もスムーズに動きます。サンプルプレートは落射照明用の白・黒のプラスチック製と、透過照明用のガラス製が付属しますが、プラスチック製のものは両面とも熱による変形（膨らんで凸凹している）があります。これはプレートを載せた